眞白井エイドです。
普段はYoutubeでMtGパイオニア環境に関する配信活動をしています。
この記事は、パイオニアのスピリットデッキの考察記事企画「霊灯保安協会」第1回大会の記事になります。
企画概要についてはこちら!
低気圧やらなんやらですっかり遅くなりましたが、言い出しっぺの法則に基づきフルパワーで今の知見を書いてみました。
一個人、かつプレイヤーとしてはまだ経験の浅い部類の自分ですので、色々間違っている点・おかしな点もあるかと思いますが、意見交換の一環としてお目こぼしいただければ幸いです。
① デッキリスト
クリーチャー:24
4:《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》
4:《幽体の船乗り/Spectral Sailor》
4:《至高の幻影/Supreme Phantom》
4:《鎖鳴らし/Rattlechains》
3:《鎖霊/Shacklegeist》
4:《呪文捕らえ/Spell Queller》
1:《エラントとジアーダ/Errant and Giada》
インスタント:7
4:《霊灯の罠/Geistlight Snare》
2:《高尚な否定/Lofty Denial》
1:《呪文貫き/Spell Pierce》
エンチャント:5
4:《執着的探訪/Curious Obsession》
1:《圧倒的洞察/Staggering Insight》
バトル:2
2:《ゴバカーンへの侵攻/Invasion of Gobakhan》
土地:22
3:《島/Island》
1:《平地/Plains》
4:《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
4:《連門の小道/Hengegate Pathway》
4:《金属海の沿岸/Seachrome Coast》
2:《さびれた浜/Deserted Beach》
1:《皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire》
1:《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City》
1:《変わり谷/Mutavault》
1:《フロスト・ドラゴンの洞窟/Cave of the Frost Dragon》
【サイドボード:15】
2:《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》
2:《無私の霊魂/Selfless Spirit》
1:《ドーンハルトの殉教者、カティルダ/Katilda, Dawnhart Martyr》
1:《鎖霊/Shacklegeist》
2:《才能の試験/Test of Talents》
4:《ポータブル・ホール/Portable Hole》
2:《安らかなる眠り/Rest in Peace》
1:《婚礼の発表/Wedding Announcement》
ビートダウン型アゾリウスでパイオニア開始⇒ほどなくしてバント型移行⇒DMU前後からオーラ型アゾリウスという変遷です。
大きな結果を残したりはできていないのですが、2~3ヶ月で一番手ごたえのあるリストです。
メインボード
特徴的っぽい所をピックアップして解説します。
《幽体の船乗り/Spectral Sailor》
オーラ持ちとしてとても優秀。
バント型の時は2~3枚にしていましたが、1Tクリーチャー⇒2T《執着的探訪》という最強ムーブを支えてくれるので4枚です。
《鎖霊/Shacklegeist》
緑単信心の3Tに《ポルクラノスの再誕/Polukranos Reborn》が増えたので、本当ならメインに4枚欲しい、でも刺さらないマッチも多い……でメイン3枚・サイド1枚に散らしています。
なんだよ4/5到達って!!!
遭遇確率はそこまで高くはありませんが、ミラーやローグ相手にも貢献してくれるいい子です。
反面、ラクドスミッドやアゾコン、白日系など頼もしさが落ちるマッチも多いので、サイドボードはまず「このマッチは鎖霊が必要か?」を検討しています。
《呪文捕らえ/Spell Queller》
スピリットがアゾリウスにする強い動機だと思います。
《至高の評決/Supreme Verdict》へのガードはもちろん、積極的にクロックとして展開出来るカードがデッキに多くないと、現環境ではゲームの主役の切り替え点が来る前にライフを詰め切れないなと思っています。
また、オーラ型アゾスピの場合は、オーラ状態での4マナで《呪文捕らえ》+《霊灯の罠》の構え or 2マナWアクションの構えが非常に強力なため、相手へのアクションカードの枚数を担保し、無駄なくマナを使う点でも青単より優れているなと思っています。
《エラントとジアーダ/Errant and Giada》
MOMで追加された白青フライヤー。
試した結論として、【1枚はメインにあって良い】になりました。
《呪文捕らえ》と並行して構えられるのがとても偉く、上の「積極的にクロックを展開するカードをデッキに増やしたい」という思想とも噛み合っています。
オーラ・インスタント・バトルとの噛みあいが悪いように見えますが、そもそもトップからたまにクリーチャーが唱えられるだけでもだいぶアドなので、アドれたらラッキーくらいの気持ちで構成はそこまでクリーチャーに寄せていません。
《霊灯の罠/Geistlight Snare》
スピリットがアゾリウスにする強い動機その2です。
正確には「バントにしない」理由でしょうか。
現在のパイオニアは、《集合した中隊/Collected Company》を唱えて勝つ以上に、「通したら負け」のスペルが多く、打消しはなるべく多く採用したいのが一つ。
そしてそれらに対応する際に、なるべくフルタップをしたくないため軽いに越したことはないのが一つ。
またオーラ所持前提ですが、3マナの時に1マナ《霊灯の罠》+2マナ《鎖鳴らし》の構えで、除去ムーブにより対応しやすくなるのがもう一つです。
特に1番目の理由については、勝ちきれないこともある相手のロータス・コンボに、《希望の標、チャンドラ/Chandra, Hope’s Beacon》が採用されるケースが増えたり、ボロス召集が5マナクリーチャーを使うため、これらに対して勝率を上げるために今後さらに重要になってくるのかなと思っています。
《高尚な否定/Lofty Denial》
めちゃくちゃに好きな呪文ですが、最近弱さを感じている1枚でもあります。
2マナって……重いんだわ……
とはいえ3マナケアをされることも多いデッキなので、その計算を狂わせられるのはいい所かなと思っていますし、それで勝った試合も多いので、完全には抜き切れないかな……というカードです。
《呪文貫き/Spell Pierce》
1マナインスタントは《とんずら/Slip Out the Back》を優先したリストが多く結果を残しているのですが、自分はあまり《とんずら》の使い方が上手くなく、それよりはコントロール寄りのイゼットデッキや、【ラクドス・ミッドレンジ】の《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker》、【緑単信心】のPW展開へのお守りになるこちらを優先している形です。
なんというか、手札にあるとプレイが歪むんですよね。上手く使おうとしちゃうというか……
まじで《とんずら》の使い方教えてほしいです……わからん……
《執着的探訪/Curious Obsession》
えらい以外にいう言葉があまりない。
しいて言えば、エンチャントする相手は、
《幽体の船乗り/Spectral Sailor》
>>《至高の幻影/Supreme Phantom》≒《鎖鳴らし/Rattlechains》
>《鎖霊/Shacklegeist》≒《呪文捕らえ/Spell Queller》
>《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》 って感じでしょうか。
とはいえ場面によって大きく変わるところもあるので、1番目船乗り以外は雰囲気かも()
(緑単相手は《鎖霊/Shacklegeist》はタッパーに使いがちなのでつけない&《収穫祭の襲撃/Storm the Festival》弾き狙いで《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》につけることもあるとか、ラクドス相手はクロックとにかく上げたいので展開出来たクリーチャーにとにかくつけちゃうとか)
《圧倒的洞察/Staggering Insight》
スピリットがアゾリウスにする強い動機その3です。
後述の《ゴバカーンへの侵攻/Invasion of Gobakhan》と合わせて、苦手かつ最大手の【ラクドス・ミッドレンジ】との相性差を埋めるカードだと思っています。
フォロワーのジョンさんから教わってからずっと気に入っている1枚です。
【ラクドス・ミッドレンジ】への負け筋の1つに、「クリーチャーの質が良く、ライフレースに純粋に負ける」があると思います。
2/3/2とか3/3/3とか3/4/3とか普通に痛いんだよあのデッキ。
ですが、《圧倒的洞察》の絆魂があれば、ある程度以上に張り合えます。
相性以上に苦手意識の高い【ラクドス・ミッドレンジ】ですが、このカードを入れてからは「これ持ってる子を守れば勝てるぞ!!!」という明確な勝ち筋が出来たので少し気持ちが楽になりました。
とはいえダブルシンボル2マナは重ね引きが辛い面もある&《ゴバカーンへの侵攻》を試したい時期だったので、現在は1枚の採用に留めていますが、スペースが許すなら2枚採用したい枠です。
《ゴバカーンへの侵攻/Invasion of Gobakhan》
MOMからの新カード。
まだ結論は出ていないのですが、スピリットがアゾリウスにする強い動機になりうるカードだと思っています。
序盤戦(2~4マナ域)で展開出来たときのハンデス&クロックアップ源としてのバリューが非常に高く、中盤戦(5~6マナ域)でも侵攻せず2マナ疑似ハンデスとして使えるので、思ったよりも賞味期限が長い印象です。
流石に終盤戦(6~7マナ域)になるとバリューは落ちますが。
2マナ遅らせるバリューが高いカードは現パイオニアに多く、特に【ラクドス・ミッドレンジ】は、マナを綺麗に使い切りたいデッキでもありますし、【アゾリウス・コントロール】の《サメ台風/Shark Typhoon》をサイクリングさせないこともできるので、採用するバリューが高いと思いました。
半面、先手・後手で妨害出来るマナ域が異なってくるので、先手後手の差をしっかり考えてサイドイン・アウトを見計らわないといけないカードだと思っています。
具体的には、後手の場合は出てから対処できる《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》の方がバリューが高い場面もあるなと思います。
また、2マナで相手を遅延させるカードというだけなら、《厚かましい借り手/Brazen Borrower》も選択肢になります。こちらはクリーチャーとして展開できるメリットがあり、侵攻しないのならこちらの方がクロック値は高いです。実際、MOだと借り手型のリストも多く入賞しています。
もうすこしゴバカーン型を回したら借り手型も試してみたいです。
マナベース
特徴的な所としては以下の点でしょうか。
《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》の不採用
痛い。
痛いので《圧倒的洞察》を教えてくれたジョンさんのリストを参考に、代わりに《さびれた浜/Deserted Beach》を使っています。
《変わり谷/Mutavault》が1枚
実は【アゾリウス・スピリット】は結構色拘束がきついデッキです。
具体的には、青のダブルアクションを非常にしたいため、3Tまでに白1シンボル・青2シンボルが担保できる土地をセットするのが理想です。
確かにロードのあるデッキなので、クリーチャーとして使えるバリューは非常に大きいのですが、マーフォーク芸人晴れトーク!のマーフォーク回の方のごとく「青ダブルが出ない!!」となる場面が非常に多く、それで負けたことも多々あったため、《変わり谷》を1枚に減らしています。
《フロスト・ドラゴンの洞窟/Cave of the Frost Dragon》の採用
とはいえミシュラン1枚は不安なので、白だけど……色が出るだけ……いいか……の気持ちで《フロスト・ドラゴンの洞窟》を入れています。さすがにストームジャイアントの7マナは出ないので。
バント型時代にカードショップでよく話していた方が、バント型で採用していてとても評価していたので入れたのもあります。
《皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire》の採用
実はMOでは最近結構減ってきているんですよね、メイン《永岩城》。
ですが、自分としては《サメ台風》のトークンを倒す貴重な手段でもあるので、残したいな~で残しています。
……ここまで書きながら「白カウント多くね?」ってなったので、投稿後に平地を島に変えると思います。
フルアート&初版ショックランドなのでいい栄養が出る
サイドボード
《ポータブル・ホール/Portable Hole》
これは伝わる人にしか伝わらないと思うんですけど黄色っぽい版と白っぽい版が通販だと区別されてないので一向に色が統一されないんですよね困る
ラノエルや人間をしまいます。
入れたいマッチングだと初手に1枚は欲しい、2枚目来ても嬉しいなので4枚採用。
サメトークンが負け筋になる【アゾリウス・コントロール】に入れるかは毎回迷っていますが、サイクリングを封じるルートが出来たので優先は《ゴバカーンへの侵攻》かな?
《無私の霊魂/Selfless Spirit》
メインにいた時期もありましたが、一番刺したい【アゾリウス・コントロール】には《呪文捕らえ/Spell Queller》で何とか出来る面があるのと、《ゴバカーンへの侵攻/Invasion of Gobakhan》が入る場合はそれも使えるので、もうサイドでいいかなの枠です。
とはいえ《兄弟仲の終焉/Brotherhood’s End》《煤の儀式/Ritual of Soot》はあるので完全には抜きたくないので残しています。
《鎖霊/Shacklegeist》
メインボードの圧迫に伴い押し出された悲しい子です。
《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》
トロールやポルクラノスや寓話やシェオルドレッドをしまいます。
「出てからの対処」という都合、後手で入れることが多いです。
ちなみに入れているときは、よほどの理由が無い限り序盤から白マナ2つ出るようにセットしています。
数回青ダブル優先して死んだので。
《ドーンハルトの殉教者、カティルダ/Katilda, Dawnhart Martyr》
対アグロ最終兵器。【ラクドス・ミッドレンジ】相手にも入れます。
何回か抜きましたが、赤系アグロ相手だとやはり欲しいです。
《才能の試験/Test of Talents》
お試し枠。没寄り。というか確認して何で入れてるんだ……?ってなった
《婚礼の発表》か《夜明けの空、猗旺/Ao, the Dawn Sky》か《邪悪を打ち砕く/Destroy Evil》に変わりそう。
《安らかなる眠り/Rest in Peace》
打ち消しあるぶん楽とはいえ、【アブザン・パルヘリオン】は怖い。【新生化】も怖い。
もしサイドかつかつになったら、真っ先に切る枠ではあります。
《婚礼の発表/Wedding Announcement》
【ラクドス・ミッドレンジ】対策。
2枚以上のリストもありますが、ソーサリーの3マナは重いのと、《ゴバカーンへの侵攻》があるのでいったんは1枚でもいいかな、の気持ちでいます。
ただ、カナダのRCQのアゾスピは優勝したリストを含めて基本的にサイド4枚採用。
とはいえただ増やしても重くなるだけのカードだとは思うので、採用枚数を増やすとしたらメインボードの構成、そしてサイドボードのプランも含めて変えようと思っています。
② 現在の環境についての感想・考察
体感の相性の話
ONE~MOM期を総合しての「当たりたさ/当たりたくなさ」はこんな感じです。
当たりたい
緑単信心、白日オムナス/オムナス上陸、奇怪な具幻/エニグマ・ファイヤーズ、5Cニヴ=ミゼット、パルヘリオン、魂剥ぎ
アクション大き目のデッキは基本的に楽です。
【ラクドス・ミッドレンジ】を狙ってくる大ぶりな相手が増えると、やりやすい環境になります。
【緑単信心】は《ポルクラノスの再誕》が入ったので以前よりは辛い相手になりましたが、まだ楽な方。
《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》があるデッキは《オムナス》を通したら負けるし、通さなかったら勝ちます。
どちらともいえない
新生化、ロータス・コンボ、グルール機体、ディミーア・ローグ、ボロス召集、ラクドス・サクリファイス、ローナ・コンボ
【ロータス・コンボ】以外は、当たり数が少なくてわからないというのが正直な所。
【ロータス・コンボ】は《熟読/Pore Over the Pages》を止められるか、相手の3マナ《霊灯の罠》ケア《見えざる糸》を止められるかにすべてが掛かっています。
「打ち消しあるから何とかなるのでは?」と思う方も多いかもですが、現在のリストだと《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》を採用していないので全てソフトカウンターというのもあり、何とかならない時は何ともならないので気の抜けない相手です。
【ラクドス・サクリファイス】は最近《囚われの黒幕、オブ=ニクシリス》採用型も出てきており、うっかり通すと非常にやりにくそうです……が、4マナなので比較的対応できる範疇。
それよりは《波乱の悪魔》《初子さらい》をいかに弾くかが重要なマッチです。
いわゆる「猫かまど」レベルならこちらのクロックが上回って勝てます。
当たりたくない
ラクドス・ミッドレンジ、アゾリウス・コントロール、独創力、白単人間、ボロス・ヒロイック、イゼット・フェニックス
燦然と当たりたくないデッキ筆頭に輝くTier1
自分は【アゾリウス・スピリット】がとても大好きです。
大好きですが、「これからパイオニアを始めるのでデッキを一つ勧めてください」と聞かれたら、絶対に【アゾリウス・スピリット】とは言いません。
その理由が「【ラクドス・ミッドレンジ】【アゾリウス・コントロール】への相性が安定しない」という点です。
最近は数が減っていますが、【イゼット・フェニックス】もここです。
自分が除去を中心戦略にするデッキが苦手意識が特に高いというのもありますが、先述のRCQ優勝リストが《婚礼の発表》を4枚もサイドに取っていることからも、1対1交換をコンスタントに繰り返されることへの、デッキレベルでの弱さが伺えるのではと思います。
もちろん、《鎖鳴らし》《呪文捕らえ》といった1対1交換に対応できるカードもデッキにはあるのですが、【ラクドス・ミッドレンジ】側も《鏡割りの寓話》《黙示録、シェオルドレッド》といった通せないカードを叩きつけて《呪文捕らえ》や打消しを消費させてきますし、除去への対応を構え続けていると、純粋に《税血の収穫者》《墓地の侵入者》で殴られて押し負けます。
勝てないわけではないのですが、毎回ゲーム展開の難しさを非常に感じている相手です。
【アゾリウス・コントロール】は、他のデッキではほぼ成すすべのない《至高の評決/Supreme Verdict》への対抗手段があるので何とかなると思ったらなりません。
オーラを付けた子を全力で《軍備放棄/Lay Down Arms》《魂の仕切り/Soul Partition》《冥途灯りの行進/March of Otherworldly Light》といった軽量除去から守り続け、《至高の評決》《放浪皇/The Wandering Emperor》に的確に《呪文捕らえ》し、そして何よりも、何よりも!!!《サメ台風》をX=3以上でサイクリングされない!!!!!!!!!!!
対【ラクドス・ミッドレンジ】が相手の動きを読んで的確に一手一手捌いていく剣道なら、さしずめ対【アゾリウス・コントロール】は怒濤の勢いで障害を切り捨て続けるBeat Saber。
※筆者は剣道もBeat Saberもやったことがありません※
剣道なら1本取られても仕切り直してから取り返せなくもないですが、Beat Saberなのでミスると動きが崩れてはちゃめちゃにノーツを逃してクリアできなくなります。
どちらも異なるやりにくさのある、苦手な相手です。
【独創力】は【ラクドス・ミッドレンジ】よりは勝利手段が大ぶりなこと、ハンデスが無いことでメインゲームこそ有利ですが、サイドボードからは追加除去に加えて《船砕きの怪物/Hullbreaker Horror》というタイムリミットが発生するため、ブンを狙う必要が出てきます。
【白単人間】【ボロス・ヒロイック】は純粋にダメージレースで負けがちです。サイド後に《ポータブル・ホール》をいっぱい引くことを祈ります。
現在の環境について
MO
【緑単信心】が一定の人気があるため、遭遇率の高いデッキの1つに有利が付くというのは安心要素です。
その上で、【ラクドス・ミッドレンジ】への反抗意識がどこまで高くなるのかな、というのが【アゾリウス・スピリット】の活躍の見極めには大事かなと思っています。
みんなでラクミッドを倒すぞー!と腕を上げながら、一緒に腕を上げた仲間を屠っていく。
それがアゾスピの血にまみれた立ち回り方です。つまりジェスカイです(???)
冗談はさておき、現時点では
- 【アゾリウス・スピリット】が1%以上使われており、固定ユーザー以外にも使われている
- 【ラクドス・ミッドレンジ】は支配率20%を切っており、やや勢いが落ちている
- 【アゾリウス・コントロール】も支配率10%を切っており、控えめな感じ
- 【緑単信心】【ロータス・コンボ】【白日オムナス】【独創力】【ラクドス・サクリファイス】の勢いがやや強い
- アグロは【白単人間】以外はおとなしい
と、やや動きやすい環境です。
勝率を上げるためには、
「【独創力】【ロータス・コンボ】をいかに捌くか」
「支配率1%以下のデッキに確実に勝てるか」
「サイドからでもいいので、しっかり【ラクドス・ミッドレンジ】を取れる試合は取れるか」、
この3点に掛かっている感じがします。
今後については、このまま【アゾリウス・コントロール】が下火になると、【独創力】【白日オムナス】【奇怪な具幻】が増え、【ラクドス・ミッドレンジ】をいじめてくれると思われるので、より動きやすくなるかなと思います。
実際、MOでの上位入賞率も上がってきており、環境として追い風が吹いている雰囲気はあります。
【アゾリウス・スピリット】をMOで試してみるなら今!かもしれません。
日本テーブルトップ環境
一方で、日本のテーブルトップは、
「アゾリウス・コントロールの使用率が一定から下がらない」
「緑単信心がそこまで多くない」
「メタゲームに合わせてデッキを変える勢より、固定デッキを調整する勢が多い」
という特徴があると思っており、もとよりMOよりやりにくい環境かなと思います。
特に最初の点が致命的で、テーブルトップで勝ち抜くためには【アゾリウス・コントロール】への意識はしっかりしないといけません。
GOQでの大敗を受けて乗り換えるプレイヤーもいるかと思いますが、それでも今日明日に【アゾリウス・コントロール】がMOレベルまで消えることはないでしょう。
一方で、【ラクドス・ミッドレンジ】へのガードも下げられないので、調整の難しさはMO以上にあります。
なので、日本のテーブルトップ環境を戦い抜くうえでの相棒としては、【アゾリウス・スピリット】はやや適性が低いかなと思っています。
MO同様に、【独創力】【白日オムナス】【奇怪な具幻】が増えてくれればやりやすくなるのですが、先述の通り【アゾリウス・コントロール】が減らないとこれらのデッキは活躍しにくいので、そう簡単には事が運ばなそう。
【アゾリウス・コントロール】狩りで言えば【ボロス召集】も期待したいのですが、GOQの分析記事を書いた感じだとそこまで期待できなさそうかな~……な感じです。
③ 今後(5/29付禁止改定後)のメタゲームについて
②でも触れましたが、今後は【アゾリウス・コントロール】が減り、【ラクドス・ミッドレンジ】を強く意識したビッグアクションのデッキが増えてくる傾向にあるのかなと思います。
ビッグアクションのデッキが増えるとそれを【アゾリウス・コントロール】が抑えにかかるのが常でしたが、その【アゾリウス・コントロール】の勢いが現在いまいちなので、しばらくは【ラクドス・ミッドレンジ】包囲網状態が続きそうと読んでいます。
また、【ラクドス・サクリファイス】の勝率が増加傾向にあったり、【ラクドス・ゴブリン】【新型グルール・ビークルズ(興奮探し採用型)】【アゾリウス・ロータス】といった新興デッキが出てきているのも気になっています。
特に【ラクドス・ゴブリン】【新型グルール・ビークルズ】は、最近遅めだった環境の速度を上げてくれるカンフル剤になってくれるかな?と期待しています。スピリット的には増えてほしくないけど。
【アゾリウス・ロータス】は、【アゾリウス・コントロール】と入れ替わる可能性も考えられ、支配率上位デッキの顔ぶれが久々に変わるかもしれません。
おわりに
ということで眞白井なりのアゾリウス・スピリットの紹介と考察でした!
最後ちょっと駆け足になってしまいました……環境についてはパイオニア神も近いので、別にまとめるかもしれません。
スピリット使いの方にとどまらず、何かの参考になっていれば幸いです。
今後も「霊灯保安協会」として何か企画が出来ればと思っていますので、よろしくお願いします!
また、自分は毎週火曜日21時から、「デッキリストを見る配信」で、MOを中心としたパイオニアのデッキリストの情報収集配信をしています。
ぜひ配信もご覧になっていただけると嬉しいです!
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それでは、また!