眞白井エイドです。
普段は、YoutubeでMtGパイオニアに関する配信や、Twitterでパイオニア週刊紙「週刊ふんわりパイオニア便り」を発行しています。
さて、この記事企画「巧者に訊く」は、パイオニア競技イベント/大型イベントで結果を残されたプレイヤーさん=【巧者】に、デッキやプレイ、あるいはバックグラウンドに関するお話を訊いてみよう!というインタビュー企画です。
今回は、2024年1月に開催された招待制のパイオニア・レガシーの複合イベント・「THE LAST SUN 2023(以下、TLS2023)」でトップ8に入賞された、若みどりさんにお話を伺いました。
自分の配信を含め、MOの結果を追われている方には、「wkmidori氏」と言った方がピンとくるかもしれません。
強豪ひしめくPioneer Challengeを主戦場に、パイオニア黎明期の2020年4月から【ロータス・コンボ】中心で入賞すること計85件!(記事執筆時時点)
2023年2月開催のプロツアー・ファイレクシアにもご参加。サイドイベント・Secret Lair Showdownで2位に入賞されるなど、世界トップクラスの【ロータス・コンボ】使いと言って過言ではないでしょう。
今回は、そんな若みどりさんに【ロータス・コンボ】のあれこれについてお伺いしました!
それではインタビュー本編をどうぞ!
自己紹介
まずは、自己紹介からお願いします!
若みどりと申します。
「タルキール覇王譚(2014年11月発売)」からmtgを始めて、約9年程度です。
普段は関東圏の晴れる屋で遊んでいます。
好きなカードは《レンと六番/Wrenn and Six》や《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》など。
PWやイニシアチブなど、毎ターン継続的にアドバンテージが取れるカードが好きです。
ミッドレンジばかりを使っていたところ【トロン※】に粉砕され、コンボプレイヤーに転向した過去があります。
※【トロン】…モダンを中心に存在する、いわゆる「ウルザ土地」を3種類揃えて序盤から膨大なマナを使い、相手を押しつぶす高速ランプデッキ。
コンボを握るまでにそんな経緯が……! 好きなカードの話も意外で驚きました。
生粋のコンボプレイヤーさんという印象が勝手にあったので…(笑)
ではずばり、今回の「TLS 2023」で出された成績をお願いします!
パイオニア4-2-1、レガシー6-2でSEに残り、準々決勝で負けてTOP8でした。
フィーチャーテーブルでも戦いの様子を見ておりました!
特に2日目14回戦、現パイオニア神・松原さんとのライフ1からのコンボ完走はお見事でした…!
X(Twitter)では試合後、ルートが違ったと話されていたと記憶していますが、大舞台のフィーチャーマッチ、後の無い局面と緊張されるシーンで勝利を掴んだのは、これまでの積み重ねのたまものかなと思います。
使用されたデッキについて
では、今回使用されたデッキと、デッキをあまり知らない方向けの簡単な説明をお願いします。
今回使用した【ロータス・コンボ】は、《睡蓮の原野/Lotus Field》と《演劇の舞台/Thespian’s Stage》を組み合わせたランプ・コンボです。
土地だけでなく、《見えざる糸/Hidden Strings》などのマナ加速呪文を活用してマナをいっぱい出し、《出現の根本原理/Emergent Ultimatum》を唱えるとゲームに勝利します。
個人的には、《睡蓮の原野/Lotus Field》と《出現の根本原理/Emergent Ultimatum》の二枚コンボデッキだと考えています。根本原理を一回唱えればゲームに勝利するので……
動き出せばそのターン中に勝つという性質上、コンボデッキに分類されていますが、個人的にはこのデッキの本質は「ランプ」にあると考えています。
巨大なマナを用意して破壊的な呪文を唱えるという点から、モダンの【トロン】が近いですね。
奇しくもかつて粉砕されたデッキと近い方向性のデッキを握っているという(笑)
先のフィーチャーマッチでもそうでしたが、勝利のためにマナを伸ばす・マナが伸ばせないならマナを伸ばせるカードを探しに行く、という動きが重要なデッキなのは、まさにランプ!と言ったところですね。
デッキ自体はどれくらいの期間使われていますか?
2020年1月のグランプリ名古屋が終わった後から使い始めたので、だいたい3~4年くらいでしょうか。
途中で【荒野の再生※】を使ってた期間もありますので、ずっと使っているわけではないです。
※【荒野の再生】…終了ステップに自分の土地が全てアンタップする《荒野の再生/Wilderness Reclamation》をキーカードに、膨大なマナを《発展+発破/Expansion+Explosion》《サメ台風/Shark Typhoon》に注ぎ込んで勝利を目指すコントロールデッキ。2021年2月の《荒野の再生》禁止で消滅。
とはいえパイオニア制定から4か月後からずっと使われているわけですから、まさにパイオニア、そして【ロータス・コンボ】の生き証人ですね…!
長らく使われてきた【ロータス・コンボ】ですが、良い所・強み・メリットを教えてください。
デッキの強みは、「イージーウィンがあること」「後手番でもワンチャンあること」「対策しにくいこと」です。
相性差が激しめのデッキなので、例えば【イゼット・フェニックス】や【奇怪な具現】など、極端に相性の良いデッキが存在します。そういう相手に当たれると運が良いですね。
これらのデッキはサイド後も打消しのような、スタックでの干渉手段が少ないですからね。
大型大会を勝ち抜くにあたっては、「絶対に勝てる!」というデッキが一定あるのはとても頼もしいですね!
また、パイオニアでは先手が非常に有利です。パイオニア以外もそうですが…
唯一それを覆すことが出来るのが、【ラクドス・ミッドレンジ】のような、《致命的な一押し/Fatal Push》《思考囲い/Thoughtseize》の最強1マナスペルを使用出来るデッキだと考えます。
その点、【ロータス・コンボ】はある程度の自爆要素と引き換えに、《樹上の草食獣/Arboreal Grazer》による先手後手入れ替えや、《見えざる糸/Hidden Strings》からの4ターンキルなど、後手番を返す要素に富んでいる点が魅力的です。
それでもコンボデッキである以上、先手が圧倒的に望ましいのは確かですが。
そして、【ロータス・コンボ】は対策することが非常に難しいです。
その理由は、二種類の魂力土地《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures》・《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City》の存在にあります。
元々がランプ・コンボのため、青いカウンターデッキに対してはやや有利寄りのデッキです。
パーマネントの対策カードを置かれた場合でも、デッキに5~6枚投入された魂力土地によって剝がせることが多く、コンボデッキとしては対策カードに強いと言って差し支えないのではないでしょうか。
深めのより道 ~ロータス・コンボ対策について~
【ロータス・コンボ】への対策は、MOを中心に様々なカードが取られていますが、若みどりさんとしてはどれが一番厳しいですか?
対策の中では《減衰球/Damping Sphere》が最強ですが、ほぼ【ロータスコンボ】専用になってしまう点が難しく、それ以外の対策を採る人もそれなりにいる印象です。
ですが、ハッキリ言っておきたいのは、
《減衰球/Damping Sphere》以外の対策カードはほとんど対策になっていません!
なんと!?
《高山の月/Alpine Moon》、《燃えがら蔦/Cindervines》、《夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render》、《傑士の神、レーデイン/Reidane, God of the Worthy》などなど……本当にそれ、サイドインすべきですか?
《減衰球》を除いたサイドカードは、悉く《出現の根本原理/Emergent Ultimatum》と《原初の災厄、ザカマ/Zacama, Primal Calamity》の2択両方には耐えられません。
【ロータス・コンボ】はあくまでランプなので、必ずしもコンボして勝つ必要が無いんですね。
ここで先ほどの話がつながってくるわけですね!
《石の脳/The Stone Brain》・《殺戮遊戯/Slaughter Games》系の指名追放カードは、適切な指定をされた経験がほぼ無く、マナを払ってもらったテンポ差で勝つゲームが多いです。
これらのカードを使用する場合は必ず、事前に【ロータス・コンボ】を回してからにしましょう。
フィニッシュブローが複数あるぶん、1つを止めても他のルートを走ればよくなりますし、時にはフィニッシュブローを止めるよりランプ札を止めた方がいいシーンもある……というのは自分にも想像ができます。
指名追放カードの難しいところですね……。
このような「実際には要らない・足を引っ張る」カードを使ってもらうことによって、勝ちが転がり込んでくるパターンは、非常に多いです。
話を本題に戻しまして
逆に、【ロータス・コンボ】の難しい所・弱み・デメリットを教えてください。
「難易度が高い」「アグロデッキに弱い」「減衰球には死ぬほど弱い」
この3点に尽きます。
まず、メインデッキにおけるコンボ部分の選択肢が複雑で、新規参入の壁となっています。
特に《希望の標、チャンドラ/Chandra, Hope’s Beacon》がフィニッシャーとなって以降は、勝利方法すら複雑となったため、一人回しのための理論習得の段階でそれなりのハードルになっている認識です。
《希望の標、チャンドラ/Chandra, Hope’s Beacon》と《バーラ・ゲドの復活/Bala Ged Recovery》でのフィニッシュは、2023年4月発売の「機械兵団の進軍」以降に増えた勝利ルートですね。
戦場に《全知/Omniscience》、墓地に《バーラ・ゲドの復活/Bala Ged Recovery》が2枚ある状態で、《希望の標、チャンドラ/Chandra, Hope’s Beacon》を唱え、戦場にある状態で《バーラ・ゲドの復活/Bala Ged Recovery》を唱えることで、墓地の2枚を回収。
《チャンドラ》の忠誠度[-5]能力を使って対戦相手にダメージを与え、手札に加えた《バーラ・ゲドの復活》で《チャンドラ》を回収。
これにより、《チャンドラ》を回収して忠誠度[-5]能力を何度も使うことが出来るようになるため勝利できる、というルートが基本になっています。
……ですが、自分の印象としては「機械兵団の進軍」後の【ロータス・コンボ】の日本語での情報はかなり少なくて、フィニッシュにたどり着くまでの具体的な回し方を身に着けるのは確かに大変な印象があります。
そうですね。
① メイン戦におけるマリガン
② 序盤の動き方、土地の揃え方
③ コンボスタート
④ 《出現の根本原理》の選択肢
⑤ 《来世の警告》の選択肢
⑥ 《チャンドラ》で勝つ方法……
対戦相手を意識しない段階でここまでのパターンが存在するのは、コンボデッキとしては随一の複雑さと言えます。
《出現の根本原理/Emergent Ultimatum》ののサーチ3種×《来世の警告/Behold the Beyond》のサーチ3種は、まさにチェインコンボが生み出す無限の迷宮です。
その上で更に、対戦相手のデッキによってキープ基準から立ち回りまで全く異なること、マナやカード不足の可能性があり『確実に勝てるとは限らない』コンボルートを辿る場合に、どのルートが最も勝率が高いかの見極めなど、習熟の深みには全く際限がありません。
ルートの複雑さは走り抜けたときの快感がロータス・コンボの華ともいえますが、やはりデッキを使う壁ではありますよね……
若みどりさんは【ロータス・コンボ】を2020年から長らく使われていらっしゃいますが、慣れるまで(安定して勝ちを拾えるようになるまで)はどれくらいかかりましたか?
回し始めた当時はわりと早期に勝てたみたいです。2020年2月のデッキが晴れる屋さんで掲載されていました。
というのも《死の国からの脱出/Underworld Breach》禁止前だったので※、勝ち手段が《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》で特に複雑な要素が無かったんですよね。
この時期に【ロータス・コンボ】の序盤戦の経験値を積めたのは大きかったのかもしれません。
※《死の国からの脱出/Underworld Breach》禁止前…当時の【ロータス・コンボ】は、いわゆる【ロータス・ブリーチ】と呼ばれる《死の国からの脱出》でドロー呪文を連打し、セルフライブラリーアウトで特殊勝利するタイプだった。
使い始めのころに実際に考えられていたことなどがあれば、教えていただけますか?
そのあたりの話はとても長くなってしまうので、後でお話しましょう!
……さて、そんな習熟が大変なデッキな【ロータス・コンボ】ですが、相手に干渉しませんので後手番で4キルされるデッキには手も足も出ません。
無情だ。
【アブザン探検コンボ】や【グルール機体】、【ボロス・ヒロイック】などがかなり厳しいマッチアップです。
一応、《樹上の草食獣/Arboreal Grazer》などのブロッカーが有効な【赤単アグロ】や【ボロス召集】には良い勝負が出来ると思いますが……。
そして、【ロータス・コンボ】の悲哀、《減衰球/Damping Sphere》に抵抗することは出来ません。
なんで無色なんだこのカード。
コンボデッキの宿命とも言えますが、環境的に意識されてしまうと一気に勝率が落ちます。
適切な構築意識とサイドの《減衰球/Damping Sphere》があれば、どんなデッキでも安定して【ロータス・コンボ】を倒せるのです。
このデッキは、他のアーキタイプのついでにメタろうとすると倒しきれませんが、しっかり仮想敵として意識されてしまうと脆いです。
その上で、今回【ロータス・コンボ】を使用しようと思った理由はなんですか?
レガシーの検討時間を設けたかったため、練習不要で使えるデッキとして【ロータス・コンボ】を使用しました。
ちなみにレガシーは【ボロス・イニシアチブ】を使用しました。そちらの話も含め、「TLS 2023」のレポートは自分のnoteにまとめています。
1つやり込んでいるデッキがあると、混合フォーマットならではの時間のやりくりも助けてくれるのが良い所ですね!
そしてそのやり込んでいるデッキが、対策されにくくイージーウィンもある【ロータス・コンボ】だったというのは、若みどりさんにとっては大きな追い風だったのではと思います!
ここからはじめよう!ロータス・コンボ!
……では、先ほどの「【ロータス・コンボ】のコツ」の話をしようと思います。
歴史的構築の変遷が邪魔になってしまうので、基本のコツ的なお話が出来ればと思います。
大きくは、
①マリガン:どこまで厳しくマリガンするか
②プレイ中:次のターンコンボ出来るかどうか
③サイド:「コンボ」か「ランプ」か
の3点ですね。
① マリガン
コンボとしては、基本的に厳しくマリガンすべきです。
ダブルマリガン程度なら平気で勝つので、微妙な手札であればガンガンマリガンします。
《全知/Omniscience》や《睡蓮の原野/Lotus Field》2枚目、3枚目以降の余計な土地など、ライブラリに戻したいカードが多く、ワンマリガン程度なら気にならないことがほとんどです。
ただし、ダブルとトリプルの間は大きな差があるので要注意。
【ロータス・コンボ】の理想手札は、こんな感じです。
- 4枚:土地土地+《睡蓮の原野/Lotus Field》+《演劇の舞台/Thespian’s Stage》
(もしくは、《森の占術/Sylvan Scrying》《衝動/Impulse》など) - 1〜2枚:マナ加速
- 1〜2枚:1〜2枚:ドローソース
(《衝動》《熟読/Pore Over the Pages》等、とにかく根本原理に辿り着くカード)
ダブマリ5枚ならば、土地4枚+マナ加速orドローソースキープ(理想は《熟読/Pore Over the Pages》)があり得ますが、トリマリ4枚では土地4枚しか残せず、かなり厳しい初手と言えます。
ですので5枚の時の手札次第ではありますが、トリマリにはあまり行きたくはありません。
あとは4キル縛りのマッチアップであれば、土地3枚+マナ加速2枚キープなどでギャンブルすることはあります。
特に《見えざる糸/Hidden Strings》はボトムに送るとほぼ引けない重要パーツなので、それよりも上から追加で土地を引くことを祈ることは多いですね。
② プレイ中
「次のターン勝つにはどうすればいいか?」
常にこれを考えてプレイしています。
第12期神決定戦もそうでしたが、【ロータス・コンボ】の「巧者」の方のプレイングからは、確かに一貫してその考えを感じますね。
具体的な例を挙げます。
例えば、4キルされそうなので4キルしなければならない時。
《睡蓮の原野/Lotus Field》を置きながら《衝動/Impulse》を唱え、《演劇の舞台/Thespian’s Stage》と《島/Island》が見えました。ここでは土地を手札に加える必要があるとします。
こんなシーンで、《演劇の舞台/Thespian’s Stage》ではなく《島/Island》を加えることがあります。
これは色マナの都合で、コピーを経由せずに+《砂時計の寺臣》から《出現の根本原理》を唱えられるからです。
セオリー的には《演劇の舞台/Thespian’s Stage》があれば、《見えざる糸/Hidden Strings》+《砂時計の侍臣/Vizier of Tumbling Sands》で《睡蓮の原野/Lotus Field》をコピーしつつ6マナを用意できますが、直接《出現の根本原理》を唱えるのには1マナ足りないわけですね。
《熟読/Pore Over the Pages》が手札にあるなら、マナがさらに増えるので《演劇の舞台/Thespian’s Stage》の方が良いですが。
…というのを、手札に《出現の根本原理/Emergent Ultimatum》が無くても判断出来るようになりたいです。
次のターン勝てるのか。
勝たないと負けるのか。
勝てないけど猶予はあるから準備のターンにするのか。
対戦相手のキルターンや妨害手段によって、取るべき選択肢は大きく変わります。
一人回しで己を知った後は、環境把握など敵を知る時間も作った方が良いと思います。
③ サイドボード
サイドは一個ずつマッチアップを地道に検討するのが良いと思います。
基本は一定のルールに基づいて入れ替えています。
・《樹上の草食獣/Arboreal Grazer》などマナ加速が有効ではない相手には入れ替える
・《至高の評決/Supreme Verdict》等、全体除去が必要な相手には入れる
・《原初の災厄、ザカマ/Zacama, Primal Calamity》が対処出来ない相手には《原初の災厄、ザカマ》にオールインする
その際抜くカードは、ロングゲームをする相手ならマナ加速などの一枚分のカウントにならないカードを抜きますし、コンボと速度勝負をする場合はドローソースを減らして、アグロには《出現の根本原理/Emergent Ultimatum》ギミック…3枚サーチから勝つルートを減らしてしまいます。
こちらも、具体例を挙げて話していきましょう。
【赤単アグロ】は速いから全除去。
《原初の災厄、ザカマ/Zacama, Primal Calamity》は対処されないから入れる。
《龍王ドロモカ/Dragonlord Dromoka》などの絆魂クリーチャーは本体火力で抜かれるから入れない。
カードを入れすぎて枠がないから《出現の根本原理/Emergent Ultimatum》ギミックは減らす。
【イゼット・フェニックス】には《樹上の草食獣/Arboreal Grazer》はブロッカーにならないので不要。
《時間への侵入/Temporal Trespass》などの対策に追加でカウンターを入れる。
速いターンの《帳簿裂き/Ledger Shredder》《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》が厳しいから《至高の評決/Supreme Verdict》は入れておく。
勝ち手段は《出現の根本原理/Emergent Ultimatum》ギミックで。
【奇怪な具現】は《エメリアのアルコン/Archon of Emeria》が厳しいので《至高の評決/Supreme Verdict》や《原初の災厄、ザカマ/Zacama, Primal Calamity》で処理を狙う。
あわよくばそのまま《原初の災厄、ザカマ》で勝つ。
ロングゲームになり、相手は手札への干渉に欠けるので《龍王ドロモカ/Dragonlord Dromoka》+《出現の根本原理/Emergent Ultimatum》の一撃必殺も狙う。
チェンジするカードが少ないマッチアップではここまで複雑に考えないですが……とにかく相手アーキタイプの構造と相手のサイドボードを基に、理由を付けてカードを入れ替えることが大切だと思います。
ということで後編に続きます
後編では、実際に「TLS2023」で使われたリストや「TLS2023」参加の際のお話をお伺いします!
後編はこちらから!