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【週刊ふんわりパイオニア便り】11/02号で触れたデッキリスト

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眞白井エイドです。

普段は、YoutubeでMtGパイオニアに関する配信や、Twitterでパイオニア週刊紙「週刊ふんわりパイオニア便り」を発行しています。

今回は、先日投稿した2023/11/02号で触れたデッキリストについて紹介していきます。

「週刊ふんわりパイオニア便り」は、カードショップさんでも配布・掲示していただいております!
下の記事で紹介しておりますので、こちらもよろしくお願いします!

これまでの週刊ふんわりパイオニアだよりはこちら↓

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1面:グルール・ビート

大手デッキリストポータル「MTGGoldfish」では、「Gruul Vehicles(グルール機体)」というデッキアーキタイプはもうすでになく、《アタルカの命令/Atarka’s Command》を採用している、いわゆる【アタルカ・レッド】も混ざった状態で「Gruul Aggro(グルール・アグロ)」というアーキタイプで集計されています。

ジェガンサ、サムネなりがち

眞白井的には、《無謀な嵐探し/Reckless Stormseeker》とのシナジー要素の強い《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》の有無が、これまでの【グルール機体】と直近の【グルール・ビート】を分けるポイントだと思っています。

《無謀な嵐探し》がいなければクロックとしてやや遅い点と5マナとアクションが大振りな点、かつ「エルドレインの森」後の環境にクリーチャー除去が増え、マナ加速による5マナの早期到達が難しくなった点が、《領事の旗艦、スカイソブリン》の採用が減った理由かなと考えているところです。

このリストも、特集カード《狩人の贖罪/The Huntsman’s Redemption》を、《領事の旗艦、スカイソブリン》・除去《抹消する稲妻/Obliterating Bolt》と入れ替える形で採用し、

第1章で生成の3/3ビースト・トークン

このイラストのスリーブ欲しい

第2章での不要マナクリーチャーのクロック化

第3章での大型クロックへの合計+4/+4修整+トランプル付与

……と、《狩人の贖罪》の全ての効果を余すことなく使い、デッキ内のクロック密度を高める……すなわち、クロックにならない無駄なカードや無駄な動きを減らし、より早く相手のライフを詰められる構成にしています。

1/1クリーチャーを《狩人の贖罪》2章で変換する動きが多いためか、《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》が不採用になっているのも細かいポイントです。

1面:ボロス召集

パイオニアでも屈指のキルターン速度を持つ【ボロス召集】

サイドボードも含めた75枚が、《クラリオンのスピリット/Clarion Spirit》の有無、《威厳あるバニコーン/Regal Bunnicorn》の有無の4パターン程度にまとまってきています。

このリストは、記事でも触れた《威厳あるバニコーン》を「点」のフィニッシャーとして運用しているリストです。

リストには燦然と輝く《威厳あるバニコーン》4枚、そして《エンバレスの宝剣/Embercleave》。

出てきそう~と思うと大体出てくる

《エンバレスの宝剣》が無くても、トークンたちと共に戦場に立つ《威厳あるバニコーン》の圧は十分高いですし、そして《エンバレスの宝剣》があれば1/1でのチャンプブロックを貫通して驚異の打点を叩き込みます。

ただし、《エンバレスの宝剣》を採用する場合は《湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring》が採用できないため、戦術が非常にバレやすいことにはご注意を。

ダブシン解釈違いです、帰ります

逆に、《湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring》を相棒にしていない、あるいはサイド後に相棒を外した【ボロス召集】が目の前に来たということは、つまりそういうことです。注意しましょう。

2面:アゾリウス系コントロール

MOと日本テーブルトップで使用率に大きな開きがあるのが、【ロータス・コントロール】【アゾリウス・コントロール】を中心とする白青系コントロールデッキ。

【ロータス・コントロール】は「機械兵団の進軍」前後で開発された、《厳しい試験官/Strict Proctor》や《不連続性/Discontinuity》で《睡蓮の原野/Lotus Field》の誘発を踏み倒すことでマナ加速し、全体除去とPWの連打で押しつぶすボード・コントロール。

【アゾリウス・コントロール】は、「神河:輝ける世界」より存在する、《吸収/Absorb》《ドビンの拒否権/Dovin’s Veto》《かき消し/Make Disappear》といった打消しで序盤をしのぎ、中盤~後半からPWで自分主導のゲームを進めるカウンター・コントロールです。

この2つの使用率・支配率を調べると、記事執筆時点での晴れる屋さん集計メタゲームでは約7%※1ですが、MTGGolefishでは約4%※2あまり無視できない差があり、最近それが広がってきている印象を受けます。
※1:ロータス・コントロール:4.3%、アゾリウス・コントロール:3.0%
※2:ロータス・コントロール:1.3%、アゾリウス・コントロール:2.8%

また白青コントロール関連だと、日本発のリストで多用されているのが《魂の仕切り/Soul Partition》。

ビックリするくらい海外リストで見ない

「兄弟戦争」後に採用リストが結果を残してから使用するプレイヤーが急増し、【アゾリウス・コントロール】が【ロータス・コントロール】に分派されてからも、日本テーブルトップでは継続して採用されている印象です。

2面:ラクドス・ミッドレンジ

一時は玉座危うし、という場面もありましたが、なんやかんやで環境トップを守り続ける【ラクドス・ミッドレンジ】。

過去号で特集した通り、《ドロスの魔神/Archfiend of the Dross》を採用したリストが結果を残している傾向は変わらずですが、もう1つの傾向として《苦難の影/Misery’s Shadow》がメインボードに戻りつつあります。

パンプが不定マナなのえらいよね

収録当時は主に【緑単信心】との相性改善のために採用されていましたが、今のメインターゲットは【ラクドス・サクリファイス】。高速コンボ以外には安定した勝ち筋を持ち、墓地対策もある程度乗り越えられるということでこちらも人気のデッキです。

【ラクドス・ミッドレンジ】視点では、地上クロックを止め続けながら、こちらの主要クリーチャーまでもコントロール奪取でリソースにしてコントロールしてくる厄介な相手。

ですが《苦難の影》がいれば、死亡誘発を多用する【ラクドス・サクリファイス】の動きは大きく遅れます。《ドロスの魔神》の採用も、【ラクドス・サクリファイス】をにらんでいる節があるでしょう。

【イゼット・フェニックス】に対しては除去を合わせて《弧光のフェニックス/Arclight Phoenix》の追放を狙う……というよりは、パンプ能力でのブロッカー突破が結構大きいのかなと思います。タイミングを合わせてのパンプで火力除去をかわせるのも、他の2マナクロックには出来ない芸当です。

2面:ロータス・コンボ

先日のパイオニア神決定戦でもお馴染みの、パイオニア環境で許された数少ないチェーンコンボデッキ・【ロータス・コンボ】。

【ボロス召集】【ボロス・ヒロイック】【アタルカ・レッド】といった高速デッキが「エルドレインの森」で強化され、やや逆風が吹いてはいるものの、達人プレイヤーの多いMOでは一定の成績を残し続けており、そしてサイドの《減衰球/Damping Sphere》でガッツリと警戒され続けています。

最近のMOの主流リストは、勝ち筋が《希望の標、チャンドラ/Chandra, Hope’s Beacon》ループで《不連続性/Discontinuity》採用の形。《旅するサテュロス/Voyaging Satyr》が減った代わりに《不連続性》が入っています。

まさか本家ロータスで見るとは

この変化、自分が活動をお休みしていた10月上旬に起きていたようでして……実はルーツのリスト・プレイヤーや変化の理由などを把握し切れていません。【イゼット・フェニックス】の増加で、メインから《旅するサテュロス》を入れにくくなったことまでは想像できたのですが。

知人に【ロータス・コンボ】プレイヤーが少ないのもあり、そもそも【ロータス・コンボ】自体にあまり詳しくないのも正直ありますので、もしルーツや採用変更理由についてお詳しい方いましたら、情報お教えいただけるととてもうれしいです……!

2面:ジャンド・ミッドレンジ

各地で優勝まではいかないものの好成績を残しており、個人的に注目しているのでご紹介。

【ラクドス・ミッドレンジ】に《苔森の戦慄騎士/Mosswood Dreadknight》《グリッサ・サンスレイヤー/Glissa Sunslayer》といったスタンダードでもおなじみの強力クリーチャーに、ライフレースを大きく有利にするミシュラランド・《眠らずの小屋/Restless Cottage》、使い勝手の良い除去・《羅利骨灰/Tear Asunder》を追加し、リソース回復力と器用さを上げた形のリストです。

特に《苔森の戦慄騎士》のリソース回復能力はパイオニアでも十分強力。3/1トランプルのスタッツも、ブロッカー・アタッカー共に優秀です。

RPGの後半の一般エネミー感ある

《グリッサ・サンスレイヤー》も、スタンダードよりは基本的にチャンプブロックに使えるクリーチャーが少ない環境(≒1対1体のクリーチャー価値が高い)のため、序盤に設置できれば実質的なドローエンジンとして、後半は最強のブロッカーとして戦局を支えます。

名前がね、いいよね

また別の形として、《エッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeper》《探索するドルイド/Questing Druid》《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》まで入れて、出来事(アドベンチャー)パッケージに振り切ったリストも発見しました。

こちらのリストでも、《苔森の戦慄騎士》のアクション数担保が強力に働きそうですね。

おわりに

ということで、今週の「週刊ふんわりパイオニア便り」で触れたデッキの紹介でした。

皆さんのご参考になれば幸いです!

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