デッキ紹介パイオニア情報

【MtGパイオニア】2T目に《天穹の鷲》を出したい!~アバター/TLA後バント・スピリット~

デッキ紹介

パイオニアの『3マナ』のカードには、ゲームを動かすパワーが必要だ。

スタンダードで禁止となったパワーカード・《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker》《叫ぶ宿敵/Screaming Nemesis》、墓地に機体があればゲームを決める《大牙勢団の総長、脂牙/Greasefang, Okiba Boss》、早く設置すればするほどドローが増える《不浄な別室/Unholy Annex》。

2マナの《コーリ鋼の短刀/Cori-Steel Cutter》も、「疾風」達成を考えれば『3マナ』と捉えてもいいかもしれない。

現在のパイオニアの主流デッキの『3マナ』のカードは、本当に目を見張るものばかりだ。

だからこそ、【スピリット】の多くは2マナ以下の打消し呪文を使ってこれらのカードを妨害し、なんとかこれらのカードに張り合えるギリギリの強さの3マナのカード・《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》《呪文捕らえ/Spell Queller》《婚礼の発表/Wedding Announcement》で対抗している。

そして、その裏にはもちろん…強さが足りずに75枚の中から離れた3マナのカードがたくさんある。

かつてのスタンダードで活躍したカードもリストから追われ…あまつさえ《呪文捕らえ/Spell Queller》やサイドボードの《婚礼の発表/Wedding Announcement》ですら、採用が怪しくなってきているのが現状だ。

でも、これらのカードは…本当に「強さが足りない」のだろうか?

あくまでも「足りない」のは『3マナのカードとしての強さ』であり…

もし、彼らが『2マナ』だったら…十分パワフルなカードになるのではないだろうか…?

そして【スピリット】の75枚から、座を追われてしまった3マナのカードーー《天穹の鷲/Empyrean Eagle》。

これらからあるスピリット使いが考えたのはただ一つ――

スポンサーリンク

ごあいさつ

眞白井エイドです。

普段は、YoutubeTwitchでMtGパイオニアに関する配信や、Twitterでパイオニア週刊紙「週刊ふんわりパイオニア便り」を発行しています。

さて自分は、先日2025年11月22・23日に開催された「プレイヤーズコンベンション横浜2025」のサイドイベント・チャレンジパイオニアにて、TLAの新カードを使用した【バント・スピリット】で3-0することが出来ました!

3-0出来たのは運が良かったこともありますが、デッキにかなり可能性を感じたので勢いで筆を執っています。

何を隠そう、自分が「【バント・スピリット】を使おう!」と思ったのは実に2年ぶりくらいのはなし。

先述のとおり『3マナのカード』の選定がシビアになり、2マナの打消しの必要性が上がったことで、《天穹の鷲/Empyrean Eagle》の採用が難しくなったこと。

これによりロードクリーチャーが減ったことで、《集合した中隊/Collected Company》を採用するメリットが小さくなったこと。

そして当時のマナベースはファストランド・ダメージランドがなく、タッチ緑がリスキーであったこと。

これらの理由に加えて、2マナで唱えられる打消しである《霊灯の罠/Geistlight Snare》と《執着的探訪/Curious Obsession》のパッケージの発見や、「カルロフ邸殺人事件」での《喝破/No More Lies》の登場などなどにより、ここしばらくは【アゾリウス・スピリット】、その発展形の【エスパー・スピリット】を愛用していました。

そんな自分が再び【バント・スピリット】で遊んでみよう!と思った理由が、先述のTLA新カード・《空飛ぶ友だち、モモ/Momo, Friendly Flier》と《素早き救済者、アン/Aang, Swift Savior》です。

経緯

《モモ》採用まで

TLAのプレビュー期間は何かとバタバタしており、新カードはあまり追えていなかったのですが、1枚だけたまたま目に留まりテンションが上がったカードがありました。

《心優しき紅小町/Benevolent River Spirit》です。
モモでもアンでもないんかい。

追加コストとして水の技⑤…マナの支払いかアーティファクトまたはクリーチャーのタップ5つ分を要求する2マナ(2マナとは言っていない)のクリーチャー。

しかし2マナは2マナです。カードの右上もそうだそうだと言っています。ということは?

《集合した中隊/Collected Company》から出してぇ~~~!!!!!!!!!!!!!!!

ですが、マナベースこそ土地の種類がぐっと増えて楽になったとはいえ、現在のスピリットは《集合した中隊/Collected Company》を採用するメリットが薄いままです。

中隊から出して気持ちよくなりたいなー、でも手札に来たらヤバそうだなー、う~ん…と悩んでいたところ、お世話になっているぞんびさんからDiscordが届きます。

ここでようやく、結構初期に公開されていたカード・《空飛ぶ友だち、モモ/Momo, Friendly Flier》のことを思い出します。

「スピリットではないバント・フライヤー」の選択肢として、飛行クリーチャーのコスト軽減かつ飛行クリーチャーの登場時誘発で強化される《空飛ぶ友だち、モモ/Momo, Friendly Flier》をぞんびさんに提案され…そしてこのデッキが生まれるきっかけとなる決定的な一言が出てきます。

呪文捕らえ、2マナで出したくないですか奥さん…!?

…🤔

《呪文捕らえ/Spell Queller》が2マナで出せる

=(1)(W)(U)が(W)(U)で出せる

=(1)(W)(U)《天穹の鷲/Empyrean Eagle》も(W)(U)で出せる!?!?!?

心象風景

このときぞんびさんは《空飛ぶ友だち、モモ/Momo, Friendly Flier》のコスト軽減能力が相手ターンにも発生すると思っていたため《呪文捕らえ/Spell Queller》に触れていたのですが、もし自分のターンにしか軽減できないとしても《天穹の鷲/Empyrean Eagle》なら関係ありません。

そして、すでにスピリットには1T目《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》→2T目《至高の幻影/Supreme Phantom》で飛行3点ダメージという黄金ムーブがありますが、1T目《空飛ぶ友だち、モモ/Momo, Friendly Flier》→2T目《天穹の鷲/Empyrean Eagle》というムーブも同じく飛行3点ダメージを出せます。

眞白井がパイオニアを知るきっかけになった《天穹の鷲/Empyrean Eagle》が使え、さらには気になる新カード《心優しき紅小町/Benevolent River Spirit》も使えちゃう。なんて完璧なんだ……

…とワクワクしながら話していると、さらに眞白井が見落としていたカードの話が出てきます。
《素早き救済者、アン/Aang, Swift Savior》です。

《WUアン》採用まで

もうね、カードの把握状況がこんなんだったんですよ。全カードレビューするまで。

あくまで気の技は(2)で唱えることが出来てしまうので、後半戦に《呪文捕らえ/Spell Queller》のような使い方は難しいことと、伝説なため並べて打点にすることはできないことは気になりますが、すでに戦場に出ているクリーチャーを一時的に除去できるのは《呪文捕らえ/Spell Queller》との大きな差異。

飛んでいない《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》や、クリーチャーでない《幽霊による庇護/Sheltered by Ghosts》を採用しなくても致命的なクリーチャーに触れる点は、飛行主体の《集合した中隊/Collected Company》にとって魅力的でした。

ということで、《呪文捕らえ/Spell Queller》と《スカイクレイブの亡霊》の中間的な存在のイメージで《素早き救済者、アン/Aang, Swift Savior》も試してみようという気になりました。

そして、WotC社様にご招待いただいた先行体験イベント・ストリーマーイベントで、いったんアゾリウスカラーで《空飛ぶ友だち、モモ/Momo, Friendly Flier》《素早き救済者、アン/Aang, Swift Savior》を使用したデッキをスタンダードで試運転。

ここで《空飛ぶ友だち、モモ/Momo, Friendly Flier》+《天穹の鷲/Empyrean Eagle》に確かな強さを感じます。

そう、3マナで唱えるから現在の《天穹の鷲/Empyrean Eagle》は弱いのであって、2マナで唱えればやはり十二分に強かったのです。

…え? なんでスタンダードで《天穹の鷲/Empyrean Eagle》を使ってるんだって? いるからです。

そしてスピリットへ…

そしてもう1つ得た収穫が、《空飛ぶ友だち、モモ/Momo, Friendly Flier》が初手にない場合の強いフォローアッププランが必須ということ。

ストリーマーイベントやその後行った配信では《気の民の遺物/Air Nomad Legacy》と《孤立への恐怖/Fear of Isolation》などのセルフバウンスシナジーをフォロープランとしていましたが、楽しいし可能性は感じましたが現時点ではどうにも力不足でした

じゃあここからどうしようか…となった時に、自分は【バント・スピリット】を解体した理由を思い出します。

先述のとおり『3マナのカード』の選定がシビアになり、2マナの打消しの必要性が上がったことで、《天穹の鷲/Empyrean Eagle》の採用が難しくなったこと。

これによりロードクリーチャーが減ったことで、《集合した中隊/Collected Company》を採用するメリットが小さくなったこと。

そして当時のマナベースはファストランド・ダメージランドがなく、タッチ緑がリスキーであったこと。

これ、全部解決してない???

特に土地周りに関しては、TLA発売前にパイオニアを天紅龍さんとリモートで対戦する機会があり、許可を取って《心優しき紅小町/Benevolent River Spirit》だけ採用した【バント・スピリット】を回させてもらった時点で相当改善していることが分かり、以前使っていた時に一生緑絡みの小道の裏表選択の裏目にキレていた恨みが浄化されたのも大きかったです。
いやホントにヤバかったんだって、ファストもダメランもない3色デッキ…。

ということで、0から飛行主体デッキを組むのはいったん諦め、【バント・スピリット】にTLAの新顔2枚をしっかり採用する方向性で調整を急ぎました。ちなみにコンベンション前々日くらいの話です。

なんやかんや【バント・スピリット】、そして同じ白青+αの【エスパー・スピリット】を回していた経験から、回さなくても下記の点はシミュレートできました。

・《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》は《集合した中隊/Collected Company》から出るメリットが異様に高いので、飛行ではないけど採用する
・緑のカードは《集合した中隊/Collected Company》のみにする サイドに緑のカードを入れると事故る
(※エスパーは《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》があったのでサイドに黒いカードを少し入れられた)
・ショックランドは最大でも7枚/ファストランドは3枚/境界ランドを活用する/境界ランドを使う都合基本土地タイプを持つカードは合計で8~10枚用意/《変わり谷/Mutavault》は諦めろ
・緑が出る土地は8枚は欲しい

また、「3マナのカードを2マナのカードで唱えると強い」理論から、ソーサリータイミングで唱える3マナのカードとして、ドローソースの《歓迎する吸血鬼/Welcoming Vampire》、サイドボードの《精鋭呪文縛り/Elite Spellbinder》を採用。

一方で、瞬速のクリーチャーは《空飛ぶ友だち、モモ/Momo, Friendly Flier》の恩恵を受けられないため、《鎖鳴らし/Rattlechains》《呪文捕らえ/Spell Queller》《素早き救済者、アン/Aang, Swift Savior》のみにし、《魅惑の悪漢、マルコム/Malcolm, Alluring Scoundrel》《エイヴンの阻む者/Aven Interrupter》といったカードは不採用としました。

そして、《空飛ぶ友だち、モモ/Momo, Friendly Flier》による攻撃速度アップと、《素早き救済者、アン/Aang, Swift Savior》を信じて打消しは0枚に。
かつて使っていた【バント・スピリット】も、《高尚な否定/Lofty Denial》採用のために、一般的に《集合した中隊/Collected Company》が安定して2体クリーチャーを出せるとされるクリーチャー30枚をギリギリ採用できるかできないかだったので、これによりクリーチャーを33枚まで増やせたのは個人的には大きな改善点でした。

サイドボードに打消しではなく《精鋭呪文縛り/Elite Spellbinder》を採用したのもここが大きいです。

そしてMTGAで10戦ほどして最低限色事故が起きないかを確認し、当日勢いのまま持ち込んだのが今回のリストでした。

ざっくりリスト解説

インポート用リスト

Deck
4 Skyclave Apparition (ZNR) 39
1 Plains (DMU) 263
4 Mausoleum Wanderer (SIR) 81
3 Momo, Friendly Flier (TLA) 29
1 Island (DMU) 265
2 Welcoming Vampire (VOW) 46
4 Spell Queller (SIR) 244
3 Empyrean Eagle (FDN) 239
3 Aang, Swift Savior (TLA) 204
4 Rattlechains (JMP) 166
4 Collected Company (AKR) 186
4 Hallowed Fountain (RNA) 251
2 Breeding Pool (RNA) 246
2 Hengegate Pathway (KHM) 260
2 Branchloft Pathway (ZNR) 258
2 Barkchannel Pathway (KHM) 251
3 Seachrome Coast (ONE) 258
1 Willowrush Verge (DFT) 270
1 Multiversal Passage (OM1) 181
1 Abandoned Air Temple (TLA) 263
2 Floodfarm Verge (DSK) 259
1 Yavimaya Coast (DMU) 261
4 Supreme Phantom (M19) 76
2 Selfless Spirit (SIR) 42

Sideboard
2 Makdee and Itla, Skysnarers (OM1) 145
3 Elite Spellbinder (STX) 17
2 Deafening Silence (ELD) 10
1 Rest in Peace (WOT) 12
2 Kutzil’s Flanker (LCI) 20
3 Wedding Announcement (VOW) 45
2 Brazen Borrower (ELD) 39

まず、急遽スピリット化した都合でかなり随所の調整は甘いです。ごめんなさい!

特に《空飛ぶ友だち、モモ/Momo, Friendly Flier》はギリギリまで《心優しき紅小町/Benevolent River Spirit》に未練があって採用を迷っていたことと、《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》採用枚数を迷った結果いつのまにか3枚になってしまっていて、ちょっとコンセプトと矛盾してしまってます。

土地については、意外と白マナの優先度が高いデッキなので緑or青しか出ない土地はかなり減らしました。
あとはお試しで《放棄された気の寺/Abandoned Air Temple》も入れてみています。

…が、試運転で1回引いたくらいなので適切かどうかはわかりません。
リーサルには貢献してくれはしたんですが、それがレアケースだったのかよく起きそうなのか…。

他の改善点については後述!

キープ基準

【アゾリウス・スピリット】と異なり、これはミッドレンジではなく妨害要素を持ったアグロだと思いました。

これまでの【アゾリウス・スピリット】は、2~3マナのカードが多くても妨害カードがあればキープしていましたが、この【バント・スピリット】は積極的に1~2マナのカード…特に《空飛ぶ友だち、モモ/Momo, Friendly Flier》を探してマリガンしていいと試運転時点でも感じ、当日もそうしたマリガンが勝利にしっかりつながってくれました。じゃあなんでモモ3枚になってるんですか?

彼が戦場にいてくれさえいれば、あとから引いた《至高の幻影/Supreme Phantom》《天穹の鷲/Empyrean Eagle》は1~2マナで唱えられ、中盤で大きなダメージを出すことにつながる非常にバリューの高いカードになります。

もし、《空飛ぶ友だち、モモ/Momo, Friendly Flier》が除去されたとしても、このデッキの大枠はスピリットシナジーによる同族/部族ビートダウンなので、土地が3枚かつ色さえしっかり出てくれればある程度は戦えますし、彼に除去(特に《致命的な一押し/Fatal Push》)を使われたのなら、それは後続の《至高の幻影/Supreme Phantom》などの生存に繋がります。

ここはスピリットをフォローアッププランとして採用したメリットを感じました。

土地の色に関しては、とにかく序盤~中盤でいかにダメージを出せるかが大切なので、それが出来るなら緑が出る土地がなくてもキープしました。

もし道中で緑が出る小道ランドを引いたら、手札や対戦相手のデッキと相談しつつ置く面を決定していきました。

例えば《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》が欲しい黒系ミッドレンジ相手なら白2つが出ることを優先する、手札に青いカードが多いならWアクションのために青2つが出ることを優先する、逆に《集合した中隊/Collected Company》での押し込みが効く相手なら緑を確実に出るようにしておく、みたいな感じです。

この辺りは《ウィローラッシュの境界/Willowrush Verge》《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》《マルチバースへの通り道/Multiversal Passage》の追加がとてもありがたかったです!

プレイ方針

繰り返しになりますが、【アゾリウス・スピリット】と異なり、これはミッドレンジではなく妨害要素を持ったアグロです。攻めます。

最低限、「このカードが使われたら逆転される」カードに妨害カードを使っていきますが、特に《呪文捕らえ/Spell Queller》と《素早き救済者、アン/Aang, Swift Savior》の使い分けには気を使いました。

先述のとおり、《素早き救済者、アン/Aang, Swift Savior》が行う気の技は、(2)で唱えられてしまうため、中盤戦以降で十分土地の枚数があるところで相手のメインアクションに対して唱えたり、軽い除去に撃つメリットはかなり低いです。
そういった場面では《呪文捕らえ/Spell Queller》を優先的に使いました。

逆に、相手が動けないタイミングとして使う《素早き救済者、アン/Aang, Swift Savior》は非常に強かったです!

コンベンションで実際にあった場面だと、こんな感じ。

・相手の終了ステップにブロッカーの飛行クリーチャーを除去してリーサルに届かせる
・相手のアップキープに召喚酔いが溶けた《税血の収穫者/Bloodtithe Harvester》を除去して、《天穹の鷲/Empyrean Eagle》へのマイナス修正を防ぐ
(マイナス修正はソーサリータイミングでしかできないため)
(じゃあ自分のエンドでよかったのでは?)(そうかも)
・相手の《魔導戦士、ティナ/Terra, Magical Adept》(裏面が飛行)が変身するタイミングで除去する


ここは前もって予想していた通り、《呪文捕らえ/Spell Queller》との性格の違いを感じました。

難しかったところとしては、修整値の把握が慣れていないこともあり大変でした。
MTGAの試運転でもかなりこれでリーサルを逃しましたし、コンベンションでも1回逃したシーンがありました。

《空飛ぶ友だち、モモ/Momo, Friendly Flier》はスピリットを持たずに飛行クリーチャーなら何でもで一時的修整だけど《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》はスピリットの場合だけ一時的修整
《至高の幻影/Supreme Phantom》はスピリット強化で《天穹の鷲/Empyrean Eagle》は飛行強化
そして《空飛ぶ友だち、モモ/Momo, Friendly Flier》と《素早き救済者、アン/Aang, Swift Savior》はスピリットではなく《天穹の鷲/Empyrean Eagle》はスピリット・鳥…!

なんなら《素早き救済者、アン/Aang, Swift Savior》の裏面・《大海の憤怒、アンとラー/Aang and La, Ocean’s Fury》は飛行でないスピリット…!?
(※1回も裏にはしませんでした)

ここの計算回りはちょっと対戦相手の方にご迷惑をおかけしてしまったかもしれません。申し訳ないです。

三戦目では相手の方が悩まれている間に「今の盤面は○点ある、もし手札のこのカードを出せば○点になる」は考える余裕が何とか出来ていたので、今後も使うときは意識していきたいです。

サイドボード

サイドボーディングの方針は【アゾリウス・スピリット】と大きく変わっていません。

マッチアップ別の大まかな「枠」については下記の記事で説明しているので、ご参考にしていただければと思います。

ただし、《集合した中隊/Collected Company》の安定性を維持するために、クリーチャーの形に出来るものはなるべくクリーチャーに変えました。

枚数そのまま続投させたのは《クチルの側衛/Kutzil’s Flanker》《安らかなる眠り/Rest in Peace》《耳の痛い静寂/Deafening Silence》1枚減らして続投が《婚礼の発表/Wedding Announcement》。

代わりに、アグロへの抑止力は《ポータブル・ホール/Portable Hole》→《驚嘆の救い手、スパイダーウーマン/Spider-Woman, Stunning Savior》に。
打消しが必要なデッキへの抑止力は《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》→《精鋭呪文縛り/Elite Spellbinder》に。
致命的なクリーチャーやパーマネントへの対応は《失せろ/Get Lost》→《厚かましい借り手/Brazen Borrower》に。
対黒系ミッドレンジのドローソースとして採用していた《トカシアの歓待/Tocasia’s Welcome》は《集合した中隊/Collected Company》と《歓迎する吸血鬼/Welcoming Vampire》で不要と考え不採用にしました。

サイドに《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》を残すかはだいぶ悩んだのですが、デッキの方針=《呪文捕らえ/Spell Queller》と《素早き救済者、アン/Aang, Swift Savior》を信じて《集合した中隊/Collected Company》を強く使うをブレさせないために、不採用にしています。相手がでかいカードを使う前に殴り切ればええんや。

使った感想

3回戦のみ、かつかなり運に恵まれたこともあり(あまり除去を使われなかった)、正直試行回数としては不十分ですが、かつて使っていた【バント・スピリット】からはかなりストレスフリーなデッキに進化、そして最大出力も安定出力も向上したなと感じました!

【エスパー・スピリット】の研究をいったん止めて、こちらの調整にシフトしたいくらいにはポテンシャルのあるデッキだと思います。

先述した「2ターン目3点飛行ダメージ」の黄金ムーブが、《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》&《至高の幻影/Supreme Phantom》と、《空飛ぶ友だち、モモ/Momo, Friendly Flier》&《天穹の鷲/Empyrean Eagle》の2つに増えたことは、想像以上にパワフルでした。

また、「3マナのカードを2マナで唱えれば強い理論」についても、メインの《天穹の鷲/Empyrean Eagle》《歓迎する吸血鬼/Welcoming Vampire》はもちろん、サイドボードの《精鋭呪文縛り/Elite Spellbinder》を2マナで唱えられるのはだいぶインチキに感じ、これまで採用できなかった3マナの飛行クリーチャーを採用検討の俎上に上げてもいいかなと思います。

一方で、「3マナのカードを2マナで唱えれば強い理論」と《集合した中隊/Collected Company》と相性のいい《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》を採用する都合、3マナのカードがどうしても多くなってしまうのは何とか出来たらと感じています。
サイド後は《精鋭呪文縛り/Elite Spellbinder》《クチルの側衛/Kutzil’s Flanker》を入れる場合もあるのでこの傾向は顕著です。

今回のリストでは、妨害を構える必要を最低限にしたのであまり気にならなかったのですが、《喝破/No More Lies》を採用する必要が出てきたときに特に気になってきそうです。

「2マナの飛行クリーチャーでメインフェイズに唱えるカード」でパワーがあるカードが意外と少なく、ここはこれまでのカードプールの再精査・あるいは今後の追加に期待したいところですね!
取り急ぎは、《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》の亡霊を少し《鎖霊/Shacklegeist》にしてもいいのかな?とは思っています。

でもなー。《集合した中隊/Collected Company》からめくれると《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》の方がうれしいんだよなー。

おわりに

ということで、TLAで可能性の広がった【バント・スピリット】のご紹介でした!

TLA環境は始まったばかりで、パイオニアにも影響が出てくるのはこれからだと思います。環境の変化に合わせながら、今後も使えていけたらいいな~と思っています!

改めてデッキを組むきっかけをくれたぞんびさんや、TLA発売前に【バント・スピリット】を回す機会をくれた天紅龍さんにも感謝を!

普段は、YoutubeTwitchでMtGパイオニアに関する配信や、Twitterでパイオニア週刊紙「週刊ふんわりパイオニア便り」を発行していますので、Ch登録・フォローしていただけると大変励みになります!

また、パイオニアのイベントシリーズ「Pioneer Spark!!」も運営しており、オンライン・オフラインでパイオニアのイベントも開催しております!

12/13には愛知でオフラインイベントを開催しますので、ぜひご参加・拡散いただけると嬉しいです!!!

ご支援も受け付けておりますので、よろしければよろしくお願いいたします…!

 

それでは、また!

タイトルとURLをコピーしました