パイオニア情報初心者の方へ

#PTPhyrexia Day3・決勝ラウンド準々決勝の見どころはここだ!

パイオニア情報

(サムネ画像元・https://twitter.com/PlayMTG/status/1627121302791237633?t=QhqKtluP3L92I9uawx4eJg&s=09)

(スマホからの執筆のため、普段より簡素な編集になってます 読みにくかったらスミマセン!)

うおおおおおプロツアー最終日!!!!!!

日本人選手も見事2名進出したプロツアーファイレクシア・Day3決勝ラウンドがいよいよ今夜!はじまります!!!

250名以上、店舗予選から数えれば数十、数百万人から駆け上がってきたトップレベルのデッキがぶつかり合う、ここ1年のパイオニアの総決算と言っても過言でもないゲームです。

興奮するしかないよなぁ!!!!!!!

ということで毎週パイオニア情報紙を出している自分、出先ですが筆を執る指が止まらずこの記事を書いております。

ぜひ、観戦のお供にしていただければと思います!

(あまり過去のプロシーンに明るくないため、過去の成績にはあまり触れず今回の成績中心に書いています)

公式の対戦表・デッキリストはこちら!(英語)

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第1試合 八十岡翔太選手(1位) vs Derrick Davis選手(8位)

快調なヤソさんを不利デッキが襲う!!!

Davis選手の駆るエニグマ・ファイヤーズは、パイオニアでは数少ない、八十岡選手のラクドス・ミッドレンジに有利を取りやすいデッキです。

本大会では、苦手な相手であるグルール・ビークルズとアゾリウス・コントロールが多いことを読んでか、MOのメタゲームより持ち込まれた数は少なかったのですが、結果、一番辛い相手のアゾリウス・コントロールが少なめだったのもあり、Davis選手をTop8に送り込んだ形となりました!

Davis選手は予選で3回ラクドス・ミッドレンジに当たっていますがマッチ無敗!(2-1×3)
Day2では、苦手とする白単人間にも2-0をつけており、練度の高さが伺えます。

デッキは除去がかなり厚めに取られているのが特徴です

《力線の束縛》《岩への繋ぎ止め》《チャンドラの誓い》という除去エンチャントはもちろん、クリーチャーも《スカイクレイブの亡霊》だけでなく、《絞首された処刑人》《暁の騎兵》とあまり入らないカードが見えています。クリーチャーコピーになれる《玻璃池のミミック》も2枚積まれているため、エンチャント・クリーチャー合わせると除去の枚数はメインで15枚、呪文の約1/3を占めます。

この除去たちを、ONE新カード・《機械の母、エリシュ・ノーン》で誘発を倍化させるのも視野に入れながら、アドバンテージを取るのを狙っていることが伺えます。

もちろん、《力線の束縛》→《奇怪な具現》→《裏切りの工作員》or《産業のタイタン》というブンは依然として強力。微有利を続けて勝つラクドス・ミッドレンジは、エニグマ・ファイヤーズの稼ぐ莫大なアドバンテージを埋めるのは至難の業です。

しかし、八十岡選手のラクドス・ミッドレンジも、不利デッキにただ倒されない工夫がされています。

それは、ハンデスの多さです

メインボードは《死の飢えのタイタン、クロクサ》ではなく《ヴェールのリリアナ》を採用しており、そしてその下で燦然と輝く《Dress》の文字。

サイドボードにも追加の《ヴェリアナ》《強迫》があり、アーティファクト破壊を兼ねた枠でも《コラガンの命令》を2枚採用。

メインに《ヴェールのリリアナ》を戻す動きはMOでも見られていたのですが、《強迫》まで入れているのは、「ノンクリーチャースペルを使うアンフェアデッキには負けたくない」という意思を感じられます。

予選ラウンドの戦績はその工夫が活きたことが明確に出ており、「イゼット独創力」「ロータス・コンボ」というアンフェアコンボデッキ筆頭、そして不利対面かつハンデスの当たりやすい「緑単信心」を含む6デッキを見事斬り伏せ、圧巻の1位通過を果たしました。

ラクドス・ミッドレンジを3回に渡り倒しているDavis選手のエニグマ・ファイヤーズですが、当然ながらハンデス搭載数は八十岡選手のリストが最多。

Davis選手は公式にもネタにされる八十岡選手のハンデスたちを乗り越えられるのか?

八十岡選手はアドバンテージ差を広げさせずに詰められるのか?

第1試合からもう目が離せません!!!

第2試合 Reid Duke選手(4位) vs Nathan Steuer選手(5位)

Duke選手の選択は、パイオニアのワンパンコンボ代表・イゼット独創力!

前の記事で触れた通り、現在のMOでは少数派のデッキではありますが、「決まれば勝ち」のルートを持ち、対策されなければ一気に抜け駆け出来るデッキです。

実際その読みは当たり、Day1突破率は78.8%、そしてこのあと紹介するNassif選手と合わせて2名をTop8に送り込んでいます!

《不屈の独創力》から《歓楽の神、ゼナゴス》と《世界棘のワーム》を出してワンパンを決めるコンボデッキですが、コンボパーツ以外は、火力と打ち消しで立ち回るイゼット・コントロールの形。

サイドボードには打ち消されない《船砕きの怪物》やサイクリングで飛行クロックに出来る《サメ台風》を採用しており、《不屈の独創力》への打消しをかわせるようにしています。

他にもサイドボードには打ち消しと火力の追加も積まれており、相手に押しつけるコンボとしてメインは振る舞いながらも、サイド後は相手の押しつけをいなすコントロールになれる二面性があるのが面白いところですね。

予選ラウンドではセレズニア・オーラと白単人間という最高速アグロにこそ土をつけたものの、最大手ラクドス・ミッドレンジ、天敵アゾリウス・コントロール、そしてミラー2回を捌き、パイオニアラウンド8勝と、ネタの割れやすいデッキながらも安定した強さを見せています。流石の風格です。

しかし、相手のSteuer選手が使うのも、「通れば勝ち」なロータス・コンボです。

パイオニアの環境に大きな影響力を持つ「BIG4」(※自分命名)の一角で、《睡蓮の原野》に土地アンタップ呪文とサーチ呪文を多数絡め、勝利がほぼ確定する《発生の根本原理》に辿り着くデッキです。

こちらも特定の対策カードがなければコンボを通しやすく、またサーチカードが多いためその対策も時には乗り越えられることすらある、強固なコンボデッキです。

予選ラウンドでは、サイドから打消しを増やして対抗できるイゼット・フェニックスすら2回下しており、直近の世界選手権王者の練度の高さが伺えます。

サイドボードの打ち消されないフィニッシャーが、《終止符のスフィンクス》《龍王ドロモカ》と2本柱なのも大きいでしょうか。

メインボードはノンクリーチャーコンボの速度勝負。

サイドボードはお互い真っ向から打消しを撃ち合うようでは勝てないゲーム

メインとサイドで変わるゲームの様相に注目です!

第3試合 松浦拓海選手(3位) vs Chris Ferber選手(6位)

松浦選手がこのプロツアーを共に駆け抜けて来たのが、白単人間。

自分も事前に苦戦するのではと思っていましたし、実際にDay1突破率は40%と、デッキ全体としては今回苦しい成績でした。

ですが、松浦選手がここまで勝ち抜けたのにも理由がちゃんとあります。

それが、既存のデッキリストの固定概念を捨てた、《精霊への挑戦》の不採用と新カード《骨化》の採用です。

白単人間は、《精霊への挑戦》を長らく切り札の一つにしてきました。

アグロの壁となるクリーチャーのサイズ差によるブロック戦術を無視できる全体プロテクションは、BIG4の一角・緑単信心への有利を支える重要な1枚。

ですが、《離反ダニ、スクレルヴ》という疑似プロテクション付与手段、サイドカードなら《鉱炉と前線の剣》というプロテクション兼アドバンテージ手段がONEで手に入ったことで、その必要性は揺らぎ始めていました。

そして白単人間は、グルール・ビークルズやエニグマ・ファイヤーズのようなスケールの大きい動きをするクリーチャーデッキに苦しめられている最中で、一部では《スカイクレイブの亡霊》が試されていたほど。

必要性の揺らぎはじめた《精霊への挑戦》を、まだ試されてはいないが必要かもしれない《骨化》に変える判断。

さらにはサイドボードも《安らかなる眠り》《邪悪を打ち砕く》といった汎用カードを抜き、グルール・ビークルズの初動を挫く《ポータブル・ホール》4枚、ラクドス・ミッドレンジに対抗する《婚礼の発表》4枚……などと、仮想敵を明確にし絞る判断。

そしてその結果の3位通過。素晴らしいと言う他ないでしょう。

仮想敵たるグルール・ビークルズも2回、しかも2-0で下しており、デッキ全体のプランが成功しているのが伺えます。

一方で有利だったラクドス・ミッドレンジ戦を2つ落としているのはデッキの変化の影響かもしれないため、気になるところです。

対するFerber選手はロータス・コンボ。

速度で勝る白単人間には不利……と言いたいところですが、コントロール対策を厚めに見ているSteuer選手に対し、Ferber選手はアグロ対策を厚めに見ているサイドボードなのです。

《危難の道》《煤の儀式》《至高の評決》、さらには《サイクロンの裂け目》《精霊龍ウギン》まで。

《首謀者の取得》からこれらを引っ張れるため、メインボードからも全除去が飛んでくる可能性があります。サイドゲームは言わずもがな。

白単人間側からの干渉手段は《傑士の神、レーディン》程度なため、コンボ完走のハードルもライフ減少以外は低いです。

人間たちが頂点に向けて戦場を駆け抜けるか?

睡蓮の花々が天に向けて咲き誇るか?

新たな形の白単人間の勇姿、見守りましょう!

(本当に松浦選手の成績が素晴らしすぎてここだけ贔屓になってしまいました 申し訳ないです)

第4試合 Benton Madsen選手(2位) vs Gabriel Nassif選手(7位)

Madsen選手が使うのは、今大会で2名と少数派ながらもDay2進出率100%を誇るセレズニア・オーラ!

常滑プレイヤーズコンベンションでは行弘選手・市川選手らが使用し、市川選手に「パイオニアのハンマータイム」と言わしめるほどの爆発力が持ち味です。

前の記事にて、《離反ダニ、スクレルヴ》による強化と活躍を予想していましたが、まさにそれが的中した形です。やったぜ。

実際、呪禁クリーチャーや《スクレルヴ》により単体除去耐性はかなり高く、全体除去を持つアゾリウス・コントロールにはそんなこと知ったこっちゃねえと速度勝負を仕掛けられます

グルール・ビークルズや白単人間にも、《皇の声、軽脚》から銀弾戦術で《持続のオーラ》を貼ることでライフレースを逆転できます。

布告除去も環境に少なく、今大会のメタゲームをうまく読んだ勝ち組勢力と言っても良いでしょう。

実際、Madsen選手はパイオニアラウンド9マッチ中7マッチを2-0で勝利しており、デッキパワーの高さと環境での立ち位置の良さが伺えます。

そして2-0した相手には……対戦相手・Nassif選手のデッキと同じ、イゼット独創力があります。

先程も紹介した通り、Nassif選手の駆るイゼット独創力はコンボ以外は火力と打ち消しで立ち回るイゼット・コントロール。

……そう、火力。セレズニア・オーラには効き目が悪いのです。

コンボの30点パンチも、相手がライフゲインを重視していたら、一回では詰めきれないことも予想されます。

ですが、セレズニア・オーラは独創力への妨害手段を、サイドボード含め一切持たないデッキです。となれば、勝つためにやることは一つ。

相手にライフを詰められるより早く、コンボを完成させることです。

そう、この試合できっと起きるのは、お互いのやりたいことをぶつけ合う、F1さながらのトップスピード勝負。

マリガンやカードの使い方も、いつも以上にテクニックが求められるマッチになると思います。トッププレイヤーの判断に注目しましょう!

まとめ

全試合見逃せねえなあ!!!!!!!!!!!!!!!!

すみません、出先でちゃんとしたまとめをする時間がないです!!!

本当は準決勝以降もまとめたかった……………………

とにかく準々決勝から熱いマッチばかりなので、下のURLから23時スタート、お見逃しなく!!!!!!!

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