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#スタン格安デッキ学 【検証】MTGAでWC買うより紙カード買った方がいいのでは説

MTGA

眞白井エイドです。

普段は、YoutubeでMtGパイオニアに関する配信や、Twitterでパイオニア週刊紙「週刊ふんわりパイオニア便り」を発行しています。

さて、先日MtG公式から夏~秋のスタンダードイベント&キャンペーンが発表されました!
まあ自分はパイオニアおにいさんなのでスタンダードはゆるりと見守って……

圧倒的末っ子オーラ

うわあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!

はい、ということで秋はスタンダードも全力おにいさんになりました。
自分のキャッチコピーは『MULTIVERSE HAS NO BORDER』
もとよりあらゆるMtGは遊びつくす心づもりです。

とはいえ最近のテーブルトップ×スタンダード×初心者/カジュアルといえば、【値段】の話が持ち上がりがち。
最近は麻痺してしまいましたが、最初の頃は5500円のチャレンジャーデッキをドキドキしながら買って、追加の《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》(500円)《呪文捕らえ/Spell Queller》(1000円)を買うのもためらっていた自分。気持ちはとても分かります。

今でもこの箱は持ってます

なんならプレイヤーズコンベンション用にアゾリウス兵士を組みましたが、それも《かき消し/Make Disappear》(500円)と《婚礼の発表/Wedding Announcement》(3000円追加で買いたくなくてリストいじりましたし。

そんなことを考えていたら、同じMtG系Vtuberのちかさんがこんなツイートを。

ええやんそういうの。

パイオニアでは、以前チャレンジャーデッキの格安改造案の記事なども上げていたので、自分も何かしたいところ。

はてどうしようか……と思っていたら最近の自分の様子が頭に浮かびました。

そう、それは電脳灯争戦やまじ☆すと・びよんどとイベントが続き……

「ワイルドカード……たけえな……」と思いながら買っていた自分の姿……

「MTGAはワイルドカードがあるから紙より安くデッキが組める!」と言う方は多いというのは知っていますし、もちろんその面はあると思うのですが、ゼロからデッキを作ろうと思うとWC(ワイルドカード)は結構必要なわけで、そしてWCって結構高いんですよね。

レアWCは4枚で10ドル=約1500円、神話WCは4枚で20ドル=約3000円。
6パック開けるとレアWCが1枚オマケについてきますが、6パックは1200ジェム≒10ドルで1600ジェムの購入が必要。

もしかして……MTGAってそんなに安くデッキ組めない……?
いや逆に……MTGAでWC買うより紙の方が安く組めるデッキがあったりするのでは……!?!?

ひらめいちまったな……

 

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ということで実際に調べてみよう

ということで、サイドボード込みのデッキ価格を計算してみることにしました。
MTGAカードの価格については、レア・神話WCは全て購入する前提で、執筆時点のドル円を基準に以下のように算出します。

神話:750円 レア:350円
アンコモン:50円 コモン:10円

紙カードの価格については、晴れる屋さんの一括購入機能を使って算出。
カードの算出条件については、一番安い値段ということで以下の条件にします。

カード言語:日英混合 カード状態:NM・SP
カードver.:通常のみ 価格:安い順にピック
在庫不足の場合は、通常ver.でセールされていない最安価格で計算

デッキについては、「一定勝てるデッキ」ということで、MOのStandard Leagueの5-0リストから選択しました。

 

①:アゾリウス兵士

神話:1枚 レア:56枚 アンコモン:9枚 コモン:6枚
MTGA価格:20,860円 紙価格:40,670円
差額:19,810円

打消しも使えるクリーチャーアグロ。
メインに《かき消し》採用のリストもありますが、これは不採用のリストです。

……結構差額あるな……

とはいえ高いから後回しにしたり、代替できなくもないカードがあったりするはず!
ということで、500円以上のカードを洗ってみました。

主な高めのカード:
【土地:14,400円】
・《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》:560円×4
・《金属海の沿岸/Seachrome Coast》:800円×4
・《さびれた浜/Deserted Beach》:1,400円×4
・《皇国の地、永岩城/Eiganjo, Seat of the Empire》:900円×1
・《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City》:2,000円×1
・《ミシュラの鋳造所/Mishra’s Foundry》:500円×1
【土地以外:14,760円(必須枠:5,280円)】
・《粗暴な聖戦士/Brutal Cathar》:980円×4
・《第三の道のロラン/Loran of the Third Path》:1,280円×2 ☆代替できなくもない
・《アルガイヴの盾、ミュレル/Myrel, Shield of Argive》:1,180円×1 ☆必須ではない
・《離反ダニ、スクレルヴ/Skrelv, Defector Mite》:680円×2
・《未認可霊柩車/Unlicensed Hearse》:1,780円×1 ☆代替できなくもない
・《ゴバカーンへの侵攻/Invasion of Gobakhan》:1,980円×2 ☆必須ではない

安め枠合計:11,510円】

土地+高額必須枠+安い枠:31,190円
MTGAとの差額:10,330円

おお!?
1万円は…社会人なら何とか出せて……それでしばらく遊べると思えば……許容範囲なのではないか……!?

☆マークのカードについては、下のような感じで何とか出来なくもないかなと。

《第三の道のロラン》…置物破壊枠
→《解呪/Disenchant》20円や《邪悪を打ち砕く/Destroy Evil》150円
《未認可霊柩車》…墓地対策枠
→《失われし者のランタン/Lantern of the Lost》30円
《ゴバカーンへの侵攻》…妨害枠
→《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》30円や追加の《交渉団の保護/Protect the Negotiators》30円

 

②:セレズニア毒性

神話:0枚 レア:48枚 アンコモン:15枚 コモン:12枚
MTGA価格:18,020円 紙価格:34,230円
差額:16,210円

「安めのデッキ」ということで名前が上がりがちのデッキ。
……でもデッキ価格自体はアゾリウス兵士と大差ないな?

500円以上のカードとしてはこちら。

主な高めのカード:
【土地:6,980円】
・《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》:560円×3
・《金属海の沿岸/Seachrome Coast》:800円×4
・《ミレックス/Mirrex》:700円×3

【土地以外:14,480円(必須枠:1,360円)】
・《離反ダニ、スクレルヴ/Skrelv, Defector Mite》:680円×2
・《イコリアへの侵攻/Invasion of Ikoria》:1,200円×1 ☆必須ではない
・《婚礼の発表/Wedding Announcement》:2,980円×4 ☆代替できなくもない

【安め枠合計:12,770円】

土地+必須枠+安め枠合計=21,110円
MTGAとの差額:3,090円

こういうのだよこういうの!!!

《婚礼の発表》はドローだけなら《トカシアの歓待/Tocasia’s Welcome》400円で代替可能なので、+1,200円で済みます。

 

③:赤単アグロ

神話:8枚 レア:14枚 アンコモン:16枚 コモン:4枚
MTGA価格:11,740円 紙価格:20,360円
差額:8,620円

古来からほとんどの環境に存在し、そして安いと言われ続けてきている赤単。
10,000円でお釣りがくる追加投資はかなりお手頃!
……とはいえ切り詰められるところは探してみましょう。

主な高めのカード:
【土地:2,000円】
・《ミシュラの鋳造所/Mishra’s Foundry》:500円×4

【土地以外:11,920円(必須枠:5,600円)】
・《血に飢えた敵対者/Bloodthirsty Adversary》:1,400円×4
・《タルキールへの侵攻/Invasion of Tarkir》:1,580円×4 ☆代替できなくもない

【安い枠合計:14,040円】

土地+必須枠+安め枠合計=14,040円
MTGAとの差額:2,300円

こういうのだよこういうの!!!!!!
ちょっと高めのランチくらい足すだけで、しばらく遊べる赤単が組めちゃう。なんてすばらしい世界。

《タルキールへの侵攻/Invasion of Tarkir》は強力なカードではありますが、

ルーティングor火力:《安堵の火葬/Cathartic Pyre》30円
不要牌をボトムに送れる火力:《火山の悪意/Volcanic Spite》80円
追加クリーチャー:《呪文槍のケンラ/Khenra Spellspear》50円

と、除去を足すにしろアタッカーを足すにしろ、選択肢は結構あります。

 

④:青単テンポ

神話:0枚 レア:15枚 アンコモン:15枚 コモン:23枚
MTGA価格:6,230円 紙価格:19,250円

こちらも安価デッキとして名前が挙がるデッキ。うーん、安い。
アリーナで組んでも10,000円切るとは思ってませんでした。

主な高めのカード:
【土地】
・>>なし<<

【土地以外:12,320円(必須枠:3,200円)】
・《帳簿裂き/Ledger Shredder》:2,280円×4 ☆代替できなくもない
・《金属の徒党の種子鮫/Chrome Host Seedshark》:800円×4

【安め枠合計:6,930円】

土地+必須枠+安め枠合計=10,130円
MTGAとの差額:3,900円

MTGAとの差額だけ見ると、セレズニア毒性の方が安いんですね。
とはいえ本来の価格がだいぶ安いのと、青単テンポはやや環境を知っていないと使いづらいところもあるので、プレイスタイルとお財布事情に合わせてご選択を。

 

まとめ

・流石に紙で組む方がMTGAより安くなるデッキはなかった
・でもMTGAでWC買うのに5,000円~10,000円追加するだけで、実績のあるレベルの紙のデッキは組める

自分はスタンダード本業ではないので、MOで結果を残したデッキを参考にしましたが、晴れる屋さんの3-0デッキを見るともっと色々なアーキタイプ・デッキがあります!

また、本記事を書くきっかけになった #スタン格安デッキ学 にも情報が集まっているはずです。

MtGを通じて、初対面の人とコミュニケーションを取りながら遊ぶのは、本当に楽しいです。
MTGAの相手の見えないラダーとは全く違う世界が、テーブルトップMtGにはあります。

「MTGAで遊んでいて紙は初心者です」
そう伝えるだけで、多くのテーブルトッププレイヤーは笑顔で気遣いをしてくれることでしょう。
そうしない人もいるかもしれませんが、そうでないプレイヤーの方がずっと多いと体感で感じています。

ぜひ、キャンペーンをきっかけにテーブルトップMtGでも遊んでみてください!
そして願わくば、この記事がなにかの参考になっていればうれしいです。

それでは、また!

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